あゆみクリニック 女医 宮沢あゆみ 女性外来 婦人科 千代田区 完全予約制

医師「宮沢あゆみ」による病気の話。「治療方法」

医師 宮沢あゆみのコラム「治療方法」

薬物療法と手術療法がある。
 
1.薬物療法

薬物治療は、視床下部ホルモンの擬似体であるスプレキュアやリュープリンという薬剤(GnRHアゴニスト)を投与することによって、結果的に下垂体から卵巣に働きかける性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の分泌を抑えて閉経状態をつくりだす仕組みである。女性ホルモンの分泌が減少すれば、筋腫は縮小していくからだ。

これを、文字どおり“偽閉経療法”と呼んでいる。
20代、30代の若い女性に用いる場合は、手術までのつなぎとして、過多月経、過長月経による貧血を避けて、少しでも筋腫を縮小させておきたいケースに用いることが多い。

40代の女性に用いる場合は、手術は避けたいが閉経にはまだ時間があるというケースに用いることが多い。自然に閉経するまでのつなぎとして、“逃げ込み療法”として行なうのである。

“偽閉経療法”には、1日に2~3回鼻の粘膜に点鼻薬をスプレーする方法と、4週間に1回注射をする方法がある。

どちらの方法を用いても、薬の効果が現れて月経が止まるとホットフラッシュ、発汗などの更年期症状が一時的に出現する。
治療を中止すれば月経は復活するが、筋腫も元の大きさに戻っていくため、更年期症状に配慮しつつ、6ヶ月を1クールとして、一定の休薬期間を設けながら行なっている。

 
2.手術療法

子宮は残し筋腫のみを取り除く子宮筋腫核出術と、子宮を全部摘出する単純子宮全摘術がある。

妊娠を望んでいたり、筋腫によるトラブルが少なく、子宮を残したいならば核出術を選択するといいだろう、妊娠の予定がなく、筋腫による過多月経や貧血などのトラブルが多く、再発を望まないならば全摘術を選択するといいだろう。

核出術には、開腹手術や腹腔鏡手術の他、粘膜下筋腫に対しては子宮鏡手術によるアプローチも行なわれている。

全摘術には、開腹手術、腹腔鏡手術の他、経産婦に対しては膣から子宮を取り出す膣式子宮全摘術も行なわれている。

このほか、子宮温存を希望する場合の治療法として、子宮へ行く栄養血管を詰まらせる子宮動脈塞栓術(UAE)や集束超音波治療(FUS)がある。UAEやFUSは身体への侵襲(負担)は軽いが、筋腫が変性、壊死するので、妊娠を希望している方にはお勧めできない。FUSは筋腫の大きさや位置によっては治療できない場合があり、保険適応外である。
 
 
筋腫の治療は、筋腫の大きさや種類、位置、症状の程度、年齢、分娩回数、妊娠を希望するか否かによって異なってくるので、医師とよく相談したうえで納得のいく治療法を選び取ろう。
 

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