「死んだらどうなるの? ミスター・シリー?」テッド・メンテン著/宮沢あゆみ訳
あゆみクリニックの医師「宮沢あゆみ」の訳、「死んだらどうなるの? ミスター・シリー?」をご紹介します。
「訳者あとがき」より抜粋
本書は、人生の 1 日 1 日が死に直面している子供たちについての本である。子供たちが、生という奇跡、死という神秘をどのように理解し、死をどのように受け入れていくかを、著者と子供たちとの会話を通して生き生きと描きだした本である。
本書は、決して悲しい子供たちの物語ではない。むしろ読者は、難病と闘う子供たちからエネルギーをもらい、読後に生きる喜びや、さわやかな希望を手にするはずだ。
今ある生をよりよく生きれば、その延長上に死があっても、生に執着したり、怖れることはないのだということを、本書を通じて、私たちは子供たちからさりげなく教えられるのである。
目次 | |
プロローグ | 何かを始めよう |
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何でも語り合おう | 人生はご馳走だ |
人生には「道化師」が必要だ | 一緒に悲しもう |
「真実」を語ろう | 質問に答えるということ |
答えは質問のなかにある | いまを生きよう |
「聴く」というのは難しい | 人生の「ストリート」に飛び出そう |
「夢」は生きつづける | 「天国」って、どこ? |
死に立ち向かおう | 最期のクリスマス |
「取り引き」について | 「思い出」という羽 |
お話をつくろう | 「禿げ」こそ美なり |
胸をはって生きよう | Tシャツ療法 |
「禿げ」は誇りだ | 前に進もう |
死を受容するということ | パパは私を愛してる |
「仮面」はきらいだ | 悲しんでよ |
君は大丈夫? | 木の葉だけが知っている |
自分の人生が欲しい | 盛りだくさんのメニューに山盛りのお皿 |
砂時計の見方 | 最期の望み |
「天国」は心のなかに | エピローグ |
訳者あとがき |