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医師「宮沢あゆみ」による病気の話。「「健康寿命」を「平均寿命」に近づけよう!」

医師 宮沢あゆみのコラム「「健康寿命」を「平均寿命」に近づけよう!」

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日本は世界に類をみない長寿大国となった。男性の平均寿命は80歳を超え、女性に至っては90歳に手が届きそうな勢いである。

しかしながら、長寿がめでたいのは、健康で、自立した生活が送れてこそだ。骨折で寝たきりとなったり、病気で長期間の介護が必要となったり、認知症になって自分が誰かもわからなくなってしまっては、元も子もない。

日本では老々介護が社会問題となって久しい。このまま少子高齢化が進めば、逆ピラミッドの人口構成比では、到底、高齢者を支えていけなくなる。高齢者になればなるほど医療費の支出も増えるため、年金や医療などの社会保障制度を現行のまま維持するのが困難なことも明らかである。

「健康寿命」とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を示し、現在は「平均寿命」と約10年間の差があるとされる。

身の回りのことが自分でできて、おいしく食事がとれて、生活の質(Quality of Life=QOL)を落とすことなく暮らすことができる期間をできるだけ長く保ち、「健康寿命」が「平均寿命」に限りなく近づいてこそ、はじめて「長寿はめでたい」と諸手を挙げて喜べるのではないだろうか。

「健康寿命」を妨げる要因が、病気や怪我であることは言うまでもない。

人類が克服できない病気の筆頭に挙げられるのは、やはり「がん」であろう。がんによる死亡が増えたことは、人類が長寿になったことと無縁ではない。人生50年の時代には、がんになる前に寿命が尽きていただけのことである。よって、がんは加齢とともに発症リスクが増す「老人病」といえなくもない。

しかし、ある種のがんは、喫煙をしない、塩辛いものや脂肪分の高いものを過度に摂らないなど、食生活を見直し、生活習慣を改善することで予防することが可能である。

また、がんに次いで日本人の死亡原因の上位につける心疾患、脳血管疾患なども、高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病にかからないよう、日頃から食生活に気をつけ、適度に運動する習慣をもつことで予防することができる。

骨折の原因となる骨粗鬆症に至っては、日々の食生活と運動に気を配ることで、十分に回避できる疾患なのだ。

高齢化が進行する今こそ、深刻な病気になる前に手を打つ「予防医学」の概念を頭に叩き込み、人生の後半を実り豊かに過ごしていただきたい。

次回からは、「健康寿命」を延ばすために、心がけ次第で予防できる疾患について解説することにしよう。

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