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医師「宮沢あゆみ」による病気の話。「乳房の良性疾患」

医師 宮沢あゆみのコラム「乳房の良性疾患」

乳房のしこりは、自己チェックで発見しても良性であることが多いので、過度に心配しないで医師の診察を受けるようにしよう。自己診断で乳がんと間違えやすいものに、以下の疾患がある。

 
1.乳腺線維腺腫
乳房にできる良性腫瘍の代表的なもので、10~30代の若い女性にみられる。

線維腺腫はしこりの境界がはっきりしていて、触るとコロコロとよく動く。大きさは丸や楕円形で、大きさは米粒大から卵大までさまざまだ。片側に1個できることが多いが、時には両方の乳房に複数個できることもある。

通常、痛みはないが、次第に大きくなって痛みを伴うこともある。自然に消えることはないので、線維腺腫が大きくなり痛む場合には、手術で取り除くこともある。

 
2.乳腺のう胞
乳腺のう胞とは、乳腺から分泌された液体が乳管に溜まって袋状になったものをいう。乳腺はもともと乳汁をつくる分泌腺なので、乳管に液体が溜まる現象はよくみられる。乳腺のう胞は小さければ自覚症状はなく、超音波検査によって発見されることが多い。

片側の乳房に多発したり、両側性にみられることも多く、大きくなると丸いしこりとして触れ、圧痛を伴うこともある。自然に吸収されて消えることが多いので、小さなものは経過観察でよい。

輪郭が不正形で次第に大きくなる場合には、のう胞に注射針を刺して液体を吸引し、顕微鏡で細胞を調べることもある。

 
3.乳腺症
月経の前になると乳房が張って大きくなったり、痛んだりした経験のある女性は多いだろう。乳腺症は女性ホルモンの影響によって乳腺や乳管が拡張して、乳房が張った状態となり、しこったり痛んだりするもので、30~40代の女性に多くみられる。

しこりは輪郭が不鮮明で、周囲との境界がはっきりせず、時には両方の乳房に数か所できることもある。超音波検査では乳腺や乳管の拡張が認められる。乳房の生理的変化なので治療の必要はない。女性ホルモンの影響で、月経前には耐え難い痛みでも、月経後には症状が軽減していることが多い。

乳腺症のしこりは硬くゴリゴリと触れて、乳がんと紛らわしいことがあるので、月経後も気になるようなら、自己判断せずに医師の診察を受けよう。

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