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医師「宮沢あゆみ」による病気の話。「乳がん検診を受けよう!」

医師 宮沢あゆみのコラム「乳がん検診を受けよう!」

1.最近の乳がんの傾向
乳がんは乳腺と乳管に発生する悪性腫瘍で、その発症には女性ホルモンが深く関わっている。

乳がんにかかりやすいのは、家族に乳がんの既往歴がある人、乳腺疾患の既往歴がある人、初経が早く、未婚、未経産で、肥満の人というデータがある。つまり、乳がんには遺伝的な要素が強く、エストロゲン分泌に長くさらされることが発症に関与しているのだ。

ところが最近では、こうした危険因子がない人にも乳がんが増えている。乳がんは欧米諸国で女性のがんのトップにくることが多いが、日本でも食生活の欧米化が進み、高タンパク、高脂肪の食事をとるようになったことが理由として考えられる。

乳がんの好発年齢は40代だが、最近では若年者に増えているのも気になるところだ。

 
2.自己チェックの方法
乳がんは自分で触って見つけることができる唯一がんだ。月に1回、月経が終わったら1週間以内に、自己チェックする習慣をつけるといいだろう。

まず、上半身を鏡に映して、両腕を上げた状態と腰に当てた状態の両方で、乳房に左右差がないか、くぼみやひきつれがないか、乳頭や乳輪に変化がないかを確認する。

次に、あおむけに寝て、チェックする乳房の背中の下にクッションを入れて腕を上げ、反対側の手で指の腹を乳房の外側から内側へ向けて円を描くように滑らせて、しこりの有無を確認していく。この時のポイントは、指でつまむのではなく、指の腹をなぜるように滑らすことだ。乳房を指でつまむと、乳腺をしこりと感じてしまうので気をつけよう。

最後に、腋下や鎖骨の上下にも手を入れて、しこりがないかを確認する。乳頭をつまんで、血液のような分泌物が出ないかもチェックしよう。

 
3.乳がんの特徴
乳がんが発生しやすい部位は、乳房の外側上方だ。乳がんのしこりは、普通は痛みがなく、触れると硬く、表面がでこぼこして、根が張ったように動きが悪い。乳頭から血性の分泌物が出たり、乳房の表面にくぼみができたり、皮膚がひきつれていたら要注意だ。

乳がんは放置すると次第に大きくなり、血管やリンパ管を通って、腋下や鎖骨上下のリンパ節、肝臓、肺、骨など遠方に転移しやすい。

乳がんはしこりの大きさが1cm程度ならば完治が可能だ。しこりが直径2cm大になるまでには1年から5、6年かかるといわれており、その気になればごく早い段階で見つけることができる。毎月の自己チェックと定期的な検診で早期発見につとめよう。

 
4.「超音波」か「マンモグラフィ」か?
「超音波検査とマンモグラフィと、どちらを受けた方がいいですか?」という質問をよく受けるが、どちらにも一長一短ある。

超音波検査は体に与える侵襲(負担)が低く、痛みがなく簡便で、乳腺が発達した成熟期の乳房の検診に向いている。

一方、マンモグラフィは、乳房を圧迫板で上下、左右にはさんで撮影するため痛みが伴う。エックス線の被爆を受けるため、頻繁に受けるのは避けた方がよい。小さなしこりや微細な石灰化を発見するのに優れ、乳腺が委縮した更年期以降の乳房の検診に向いている。

どちらを受けるか迷ったら、10~40代前半の女性は超音波検査を、更年期以降の女性はマンモグラフィを選択するとよいだろう。

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