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医師「宮沢あゆみ」による病気の話。「卵巣がん検診を受けよう!」

医師 宮沢あゆみのコラム「卵巣がん検診を受けよう!」

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1.卵巣は「沈黙の臓器」
卵巣は「沈黙の臓器」といわれ、悪性化してもほとんど自覚症状が出ない。このため、卵巣がんは早期発見が難しく、気がついた時には進行しているという意味で「Silent Killer Disease」と称され、治療の難しさにおいて膵臓がんと双璧をなす。

卵巣は子宮の両側にハンモックのようにつるされている2~3cm大の臓器だ。卵巣がんは進行すると、腫瘍が大きくなってしこりとして触れたり、腹水が溜まって圧迫感、腹満感などを覚えるが、腹腔内のスペースは広いため、初期にはほとんど症状が出ない。

このため、中年太りだと勘違いして放置されることが多く、体調不良のため受診したら卵巣がんが見つかったというケースも多いので、注意が必要だ。急に腹囲が大きくなったり、原因不明の腹痛や下腹部の張りなどを感じたら、必ず医師に相談しよう。

 
2.卵巣腫瘍のすべてが悪性ではない
卵巣は身体のなかで最も腫瘍ができやすい臓器であり、ホルモン分泌との関係で、月経周期によって形状や大きさも変化する。卵巣腫瘍のすべてが悪性というわけではなく、約90%は良性である。

卵巣腫瘍のうち、明らかな良性腫瘍を「卵巣のう腫」といい、明らかな悪性腫瘍を「卵巣がん」といい、良性と悪性の境界にあるものを「境界悪性腫瘍」という。

 
3.卵巣がんの確定診断
卵巣腫瘍が良性か悪性かは、超音波検査で大体の場合は鑑別がつく。境界悪性が疑われる場合には、血液中の腫瘍マーカーを調べたり、MRI検査をすることによって、さらに診断を絞り込んでいく。

しかし、最終的に卵巣がんか否かは、手術で腫瘍を摘出して、病理検査をしなければ確定診断ができない。このため少しでも悪性が疑われる場合には、早めに手術を受けるようお勧めしている。

 
4.卵巣がんのリスクファクター
卵巣がんの好発年齢は40~50代だが、若年者にも増えてきている。卵巣がんのリスクファクターの1つに、排卵回数の多さがあげられる。初経年齢が早く、分娩経験がない、あるいは分娩回数が少ない女性は、それだけ生涯に経験する排卵回数が多くなるため、卵巣に負担がかかりやすい。

卵巣がんの発症には、晩婚、少子化や、食生活の欧米化など、女性のライフスタイルの変化が密接に関係しているため、文明病だということもできるだろう。

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