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医師「宮沢あゆみ」による病気の話。「子宮がん検診を受けよう!」

医師 宮沢あゆみのコラム「子宮がん検診を受けよう!」

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1.子宮頸がん
子宮がんには2種類ある。子宮の入口の頸部にできるのが「子宮頸がん」で、子宮がんのほとんどは子宮頸がんである。20~40代の女性に多くみられ、初期のうちは無症状で、不正出血で見つかることが多い。

子宮頸がんは、性交渉を介してヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することによって引き起こされる。HPVは子宮頸がんと因果関係がはっきりしているウイルスだ。

たとえHPVに感染しても、ほとんどの場合は免疫力によって自然に体外へ排出される。しかし、1年以上の長期わたって感染が続くと、子宮頸部は「異形成」という前がん状態となり、さらに数年を経てがんへ移行していくことがある。

日本でも性交年齢の低下に伴って子宮頸がんが増加している。
初交年齢が早い人、多数の性交相手がいる人、妊娠、分娩回数の多い人はHPVに感染する機会が多く、子宮頸がんにかかるリスクも高いので、積極的に検診を受けるようにしよう。

 
2.子宮頸がんワクチン 
「子宮頸がんワクチン」とは、HPV感染を予防するためのワクチンである。性交渉を経験する前の、小学校高学年から中学生までに打っておくことが奨励されている。

HPVには100種類以上の型あり、子宮頸がんの発生に関与する「高リスク型」と、関与しない「低リスク型」に分けられる。子宮頸がんワクチンが予防効果を発揮するのは、「高リスク型」の16型と18型の感染に対してのみであり、すべての型のHPV感染を予防するものではない。また、すでに感染したHPVを排除するものでもない。

よって、ワクチンを打ったから絶対に子宮頸がんにはならない、というわけではない。ワクチン接種とあわせて、定期的な子宮がん検診を受けることが大事である。

 
3.子宮体がん
子宮の奥の体部にできるのが「子宮体がん」で、50歳以降の女性に多くみられる。
特に、閉経後に子宮内膜が肥厚していたり、不正出血をみる場合は要注意である。「子宮内膜増殖症」は子宮体がんに移行することがあり、子宮体がんのほとんどは不正出血で発見されるからだ。

子宮頸がんが性交渉によるウイルス感染と関わりが深いのに対して、子宮体がんは女性ホルモンの分泌と関わりが深く、エストロゲンにさらされている期間が長いとリスクが増す。

よって、初経が早く、閉経が遅い人、妊娠、分娩経験のない人、さらに、肥満の人、高血圧や糖尿病などの疾患をもつ人に多くみられる。

つまり、子宮体がんのリスクファクターは子宮頸がんと真逆なのである。子宮体がんは、女性の晩婚化、少子化、食生活の欧米化などを反映して、日本でも増加傾向にある。

子宮体がん検診は痛みを伴うために敬遠されがちだが、体がんは頸がんに比べて進行速度が遅いため、早期に発見すれば治癒することが可能だ。
閉経後に不正出血をみたら、迷わず婦人科を受診しよう。

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