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医師「宮沢あゆみ」による病気の話。「更年期は作戦タイムの時期」

医師 宮沢あゆみのコラム「更年期は作戦タイムの時期」

更年期を「年が更(ふ)ける時期」だと思っている人はいないだろうか?更年期とは、本来、「年が更(あら)たまる時期」という意味である。

ギリシャ語で「はしごの横木」を意味するklimacterという言葉に由来して、「女性の転換期」を英語でclimactericと呼ぶようになった。この言葉は「階段」という意味をもっており、更年期の語源はここに由来している。

人生という階段を登っていく。登るときは元気よく登っていいけれども、降りる時には十分に注意して降りてください、という意味である。

つまり、更年期とは、ターニングポイントよりももっと深い意味合いが込められた、人生の転換期を意味する言葉なのである。

これまでの生活習慣を見直し、老後を健康に過ごすために天から与えられた準備期間なのだと、前向きに考えてこの時期を乗り越えていただきたい。

人生をマラソンに例えるならば、30km地点でラストスパートをかけるために作戦タイムをとるゆとりが必要な時期、それが更年期である。

更年期に現われる諸症状は、いわゆる「病気」ではない。いわば人間の体が加齢と共に変化していく自然の流れであるから、昔の体調に戻りたいと躍起になっても、なかなか十分な満足は得られない。

むろん、日常生活に著しい不都合を感じる場合には、「更年期障害」という有難くない病名がついて治療の対象となるが、完全に不快感が払拭されることを期待するとフラストレーションが溜まっていくだろう。

更年期には不快感を適視するのではなく、あるがままの体の変化を受け入れつつ、つらい症状を少しでも快適にやり過ごす方法を探していくのが賢い対処法といえるだろう。

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